かつては秘境と言われた龍神温泉も,高野-龍神スカイラインのおかげで車では簡単に行けるようになりましたが,スカイラインだけでも1000m級の峠を二つ越えなければならないので,自転車で行くには厳しいコースです。
橋本からのスタート時間を出来るだけ早くするために選んだ電車ですが,早朝にもかかわらず通勤の人がたくさん乗っています。
特に南海電車は通勤・通学で途中から満員に近くなってビックリしましたが,ほとんどが橋本駅で降車したので,後ろに続いて降りる事が出来ました。
橋本駅(写真)からはR371号線で高野山をめざします。
3桁の国道らしく「どこが国道やネン!」と言いたくなるような細い急坂(写真)が続く。
300mほど登って一旦下ります。
その後,緩やかなアップダウンが続き,出てきたのが通行止の看板(手前にもあったのですが無視して進んだ)とガードマン(ガードウーマン?)のおばさん。
おばさん曰く「通行止ですよ」,そんな事はわかって来てるので「自転車やと通られへん?」「担いででも通りたい!」と言ってみると,なんと通してくれました(工事はほとんど終ってるらしい),しかも先導(おばさんは軽四)までしてくれました。
崖崩れ(どこが崩れても不思議やない道が続く)での通行止も無事通過して,三叉路を右へ,道は広くなるが勾配はきつくなる,いよいよ高野山への登りがはじまる。
標高差800mを一気に登るのですから,けっこうな勾配が連続します。
中の橋に着く頃から,「午前中は雨」の予報通り降りだしました。
中の橋で左折して,高野龍神スカイライン(写真)に入りますが,無料開放されて料金所もなくなっているので表示もなにもありません。
一度下って一つめのピークをすぎて,また少し(だいぶ?)下って二つめのピーク,このスカイラインの最高所護摩檀タワーをめざします。
ゆるやかな登りで距離はかせげますが,高度はほんの少ししか上がっていかない,という事は残った登りの勾配はきつい?
そのとおり,けっこうな勾配で登り出します。
あと少しで登りきるというところで雨脚が急に強くなってきました,護摩檀タワーの見える所にある東屋に避難して休憩します。
レインパンツをはくと暑いので,ウォームアップオイルを塗りなおして足が冷えないようにしたり,おにぎりを食べたりしてちょっと長い休憩になってしまいました。
雨は降りつづいていますが休んでばかりもいられないので,出発します。
大きなカーブの連続ですので晴れていれば楽な下りですが,雨の中の下りは緊張します。
龍神温泉(写真)に着く頃には雨もあがって日がさしてきました,道の駅でもう一度休憩して,これからどちらに行くか思案です。
予定では,十津川から五条へ出るつもりでしたが時間が足りなくなってきています,紀伊田辺へ出るには時間が余りすぎると,中途半端な時間になってしまいました。
軟弱路線で紀伊田辺へ行く事に決めて,ゆっくり休憩します。
虎が峰峠(写真)を越えてしまえば,紀伊田辺までは下るだけですが,旧道があるのに気づかずにトンネルを抜けてしまったのはちょっと残念です。
紀伊田辺駅(写真)には明るいうちに到着。
後はフロ・メシですが,調べていたお風呂屋さんは探し回っても見つからず,地元の人に聞いたら廃業したという事で,別のお風呂屋さんを教えてもらいました。このお風呂屋さん看板もなくて閉っていると全くわからないのですが,地元の人でにぎわっていました。
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