サイクリングの計画のたて方

目的
 日帰りサイクリング・ポタリングならば目的地も決めず気の向くままに走りだすことも,新しい発見があって面白いかもしれないが,目的(地)を決めメンバーに合わせて地図でルートを検討していく過程もサイクリングの楽しみの一つです.
 プランを立てるのに一番必要なのは目的は何か?ということです.
 目的に沿って(メンバーに合わせて)プランを立てることでトラブルも減らせ,満足行くサイクリングが出来ることになります.
 自転車に乗ることが目的の(楽しい)人もいるでしょうし,景色を眺めながら走りたい人もいるでしょうし,人とのふれあいを求めて知らない土地に行く人もいたりと,千差万別です.

 名所旧跡をめぐる移動の手段として自転車を使おうとすると,自動車に比べてスピードが出ない分効率が悪くなります.
 風を感じて自然とふれあい,人とふれあいながら走れる自転車の特性を活かすプランのたて方をする事が必要です.

  • 名所・旧跡(明石海峡大橋・五色塚・太山寺等)
  • 景色のいい所(六甲山・室津の七曲り・淡路島・しまなみ海道等)
  • 峠を越える(水仙峡・戸倉峠・信州等)
  • 島を一周する(淡路島・小豆島・四国等)
  • 林道(氷ノ山・はち高原・剣山スーパー林道・峰山高原等)
  • サイクリング道(林崎・神出山田・加古川右岸等)
メンバー
  • できるだけ,体力や技量の揃った人同士で行く
    • 計画は一番体力のない人にあわせる
  • 人数が多いときは,4〜5人でグループを作ってグループごとに走る
    • 路側帯が広い場合はいいが,そうでない場合は,長い自転車の隊列を車が追い越していくのが難しくなる
行程
  • 目的(地)が決ったら途中の行程を決める.
  • 最初は1時間の走行距離を8km〜10kmで計画を作る.
    • 余裕を持った計画をたてる事が必要
    • 天候が悪くなるとよりスピードは落ちる
    • 経験を積んでくるともっと距離を延ばせる
  • 休憩時間の計算は,50分走って10分の休憩を取り,昼食時間は1時間休憩する.
    • 疲れてから休むのではなく,定期的に休憩をとり疲労を蓄積しないようにする
    • 食後すぐには走り出さない事
  • 出発時間/到着時間/帰ってくる時間を決めると,走行可能な距離が決まる.
    • 時間x平均速度(休憩時間も含んだ1時間の走行距離)=走行距離
  • 道路状況によって平均速度が変ってくるので,地図で検討する.
    • 登り坂が少ない,あるいは距離が短いと速いスピードを維持できる
    • 信号が多いと平均速度は極端に遅くなる
  • ルートの途中に峠があるときは、プロフィールマップ(勾配を表示)を作ると,走行可能スピードが判り,所要時間の見当がつけやすくなる.
  • 地形や季節(季節風)を考えて走る方向を考慮する.
    • 四季を通じて西風の可能性が一番高い
    • 冬の西風・北風はきつい
    • 海岸沿いは午前と午後で風向きが変わる(海風・陸風)
    • 山や建物は風を遮ってくれる
  • 幹線道路は,自動車の交通量が多く走りにくいので,交通量の少なそうな道を探す.
    • 一桁国道(国道1号線・2号線等)は交通量の多い割に道路は狭く,路側帯の狭い(無い)部分が多い
    • 3桁国道(国道439号線等)には国道とは思えないような険しい部分のある場合もある
    • バイパスのある国道は,バイパス・本道共に交通量が多い
  • 大きな街・繁華街はできるだけ避ける(信号が多い・車が多い・人が多い).
地図
  • 道路地図
    • 見やすく作ってあるが携行するには大きすぎる
  • 20万・5万分の1地形図
    • 20万図は大まかな計画を作るのに適している
    • 5万図は詳細計画を作るのに適している
    • 等高線から道路の勾配や高さを推測しやすい
  • 電子地図
    • 出発点・通過地点・到着点を決めると自動でルートを作ってくれるものもある
    • インターネット接続のタイプは更新が早く,最新情報がわかる
    • GPSと連動して,簡易ナビゲーションをすることもできる