今回は,私にとっては初めての,北の大地,北海道。
相棒のSさんも自転車では初めて,という事で,期待に胸をふくらませてのツーリングとなりました。
事の発端は,バースディ割引を使えば飛行機に安く乗れるという事からで,6月生まれのSさん,6月なら梅雨のない(と言われている)北海道だろ!と,北海道行きが決定。
で,行き先は? 出来るだけ高い峠を越えたい,観光地にも行きたい,湖を見たい等々言いながら,予定ルートを次々と考えて,もうこれだけで半分は北海道を走り回った気になるぐらいでした。
最終的に確保できた切符が,行きは伊丹(11:30)−女満別(14:00),帰りは釧路(18:30)−関空(21:00),となり,これにあわせてルートを決定。
一日目 女満別空港−津別峠−屈斜路湖
二日目 屈斜路湖−摩周湖−釧路湿原−釧路空港
一日目が時間的に厳しいのですが,やっぱり高い峠は越えたいという事で,美幌峠よりも標高の高い津別峠を選ぶ。
さて,6月23日の朝,雨が降らない事を祈りながら,三ノ宮まで走る。
空港行きのリムジンバス乗り場で,いつもよりは入念に,後変速も外して,自転車をバラして(写真)輪行袋に納める。
伊丹空港でのX線検査も無事に通過して(帰りの釧路空港では引っかかるんですが)機上の人となる。
女満別の気温は22℃とさすがに涼しく,長袖・タイツで走り出す。
女満別空港(写真)を出発して,ここから先はGPSが頼り,Sさんの労作のルートは,国道を避けたルートになっていて,紙の地図では,とてもじゃないが間違えずに行くのは難しい。
GPSの指示に従って,美幌町をかすめて,広域農道を津別町へ向かう,とにかく道はまっすぐです(写真)。
津別町を抜けて,津別峠への登りが始まるが,途中までは緩い勾配だが,風が向かい風に変わる。
ここまでは,車もほとんど通らないので,横に並んでしゃべりながら走っていたが,ここからは縦一列になって,前を引いてもらう。
ノンビリ走っていると,宿に着く時間が遅くなってしまうという事で,めいっぱい引いてくれるが,後に付いているだけでもしんどい,途中何度かちぎれそうになるが,なんとかついていく。
いよいよ本格的な登りが始まる所で小休止して,ここからはそれぞれのペースで登る(単に私が遅いだけ)。
8%から12%の勾配が続く5kmをなんとか登ると,津別峠(写真),ここから2km登ると展望台がある。
峠で休憩していると,車で下りてきた親切なおじさんが,展望台は霧で何も見えないと教えてくれる。
それでも,高いところの好きな二人は,展望台へ向かって登る。
相変わらずの急坂を登りきって着いた展望台は,霧の中((写真1),(写真2),(写真3))。
気温もぐっと下がって寒い,汗を拭いて早々に下る。
下りきった屈斜路湖畔から宿までは,まだ20km残っている,日没まで後1時間だし,宿にも1時間程度で着くと連絡を入れたので,Sさん,30km/hで前を引いてくれるが,弟子屈へ向かう道は,登り基調なのでたまらずちぎれる。
でも幸いな事に,仁伏温泉へ向かう湖岸沿いの道にはいると,ゆる〜く登ったり下ったりで,ペースを保つ事が出来る。
この間,信号もなくノンストップで,この日のお宿,屈斜路湖ホテルに,1時間足らずで到着できました。
風情とスリル?のある温泉(行けば判ります)で,半日の疲れを癒し,明日への英気は十分には養えなかったけれど,日付の変わる頃には熟睡してました。
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